トランスジェンダーの当事者の方に
とって、「外観」と「自認する性」との
状態次第で、トイレの利用について悩む
ことがあります。
パス度(見た目が変化して周囲もその性別
として認識するようになった状態)も
人それぞれで、その度合いで、自由・
不自由に影響します。
トイレにおいては、社会的に配慮するため
の取り組みは以前より進んでいます。
しかし、性自認が問題になる点で、LGBTに
配慮したトイレという表現は、レズビアン
(L)、ゲイ(G)、バイセクシュアル
(B)では問題にならないというのに、
「LGBTトイレ」という名称は、
セクシュアル・マイノリティへの配慮
より、むしろ誤解を生む温床といえます。
また、多目的トイレ(誰でもトイレ)に
おいて「LGBT」という明記や虹色の
ステッカー表示は利用する上での周りから
の認知を考えていないことになります。
たしかに、セクシュアリティを知られないように
している側に言わせれば、とんでもないことです。
。
ただ、トイレによる問題の根源に
「フェミニズム」な思想は多かれ少なかれあると
思えます。
1.トイレにおいても「女尊男卑」の思想が根底にある!
トランスジェンダーの当事者にとって
自認する性別の方を使いたいときでも、
他の利用者との関係において、性に関する
犯罪や迷惑行為をする者と間違われる
リスクを抱えます。
しかし、このような現象が起き得るのは、
「女尊男卑」や「男性性悪説・
女性性善説」の思想が根底にあるからなの
ではないでしょうか。
仮に、ある男性が腹痛でトイレに駆け込もうとして
男性トイレは列ができて混んでおり、我慢できず
女性トイレに駆け込んだら、
白い目で見られる、セクハラ扱い、
最悪のケースでは通報と考えられます。
でも、これが反対のケースで、女性が主体で
男性トイレに駆け込むのは、
大阪のおばちゃんのノリのような
「私今日だけ男の子…」みたいな…
おそらく笑いで済まされることが多いでしょう。
また、コンビニのように不特定の人が使用する
トイレの設置で、2つあれば、1つは女性専用・
もう1つは男女共用となっている場合が
今のところは多いですねぇ。
個人的には2つつくるなら、2つとも共用トイレに
して欲しいです。
ほかに、トイレの擬音装置においても、
フェミニズム思想ってあるように
思えます。
擬音装置を女性トイレ前提の「音姫」から
はじまり、現在はその男性バージョンで
「音将軍」も取り入れようという動きが
トイレ業界にも見られます。
しかし、擬音装置による配慮が女性限定に
スタートしていたことや、後付けのように
音将軍をつくるっていう発想自体が不平等
だと思います。
男性トイレの擬音装置には、平等を図る
以外にもメリットはあると思います。
2.男性トイレの擬音装置は小便器にもあった方がいいのは…
トイレの擬音装置は、恥ずかしさを
かき消すための有効性があります。
大をするのに、それに伴う豪快な音を
発してしまう恥ずかしさです。
また、トイレ内での気持ちを考える上で、
トイレに入ったら隣の個室から豪快な音が
聞こえ、ドアを開けて出るとその音の主と
顔合わせになるという気まずい状況の回避
もあります。
特に、学校・会社などのように特定の人の施設では
そのような配慮は必要だと思います。
ほかに、擬音装置を小便器に取り入れる
ことはFTMのトランスジェンダーの当事者
にとっても使い勝手は良いです。
男性と女性とでは小用をする際に尿の広がり方が
異なるので、便器に当たったときの音が違います。
その音によって自身がFTMの当事者である
ことを気づかれないように擬音装置で
かき消すことは有効なのです。
3.まとめ
いかがだったでしょうか。
トイレの利用にあたっては、
トランスジェンダーの当事者、
そうでない人にとっても、
恥ずかしさ・気まずさを解消できるものが
取り入れられるのがありがたいと
思います。
少なくともLGBTトイレやレインボートイレ
を普及させるのは違いますよねぇ。
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