おそらく2018年の流行語大賞候補とも
される、
杉田水脈議員の「生産性」発言が、
LGBT(セクシュアル・マイノリティ)の
方々の人権のみならず、他の様々な
マイノリティの方々の人権を踏みにじる
ものだという批判が飛び交う展開に
なりました。
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2017/11/非難.jpg)
それが、「LGBT支援の度が過ぎる」や
「LGBTには生産性がないから税金の無駄」
などの主張です。
彼女の思想背景に、生産性のない人間が
生きることを否定する発想があり、
障がい者などの社会のマイノリティの人権
を踏みにじり、子どもをつくらない女性に
対する否定でもあるとされています。
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2018/01/子ども.jpg)
この件で、人間が生きるということを
生産性などの条件付きのもとで、判断して
いる時点で、政治家として、人間として
失格だという批判が相次ぎました。
そして、社会的マイノリティを排除する
方向の思想が、まさにナチスの優生思想に
通じるものと捉えられています。
この点が、2016年に神奈川県相模原市で起こった、
障害者施設で19名を殺害した、植松被告と同じ思想
だという理論展開になりました。
なので、杉田議員も植松被告も紙一重だと
いわれてます。
たしかに杉田議員の発言で「生産性」
というフレーズを選んだこと自体は問題が
ありますが、かけるべき税金における
コストパフォーマンス(費用対効果)を
考えるのは重要だと思います。
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2018/09/コスパ.jpg)
別に、杉田議員を卑下も尊重もするつもりは
ありません。
パートナーシップ証明の利用率などを
鑑みて、当事者にとって需要が少ない
(多くが望んでもいない)ことへの供給の
ためにかける税金の投入は生産性がない
というのは、確かな事実といえます。
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2017/09/パートナーシップ証明-266x300.png)
このような現象は、東京オリンピック・
パラリンピックが2020年に開催される
ことで(オリンピック憲章の中でも
性的マイノリティに対する差別禁止が
掲げられているので、)諸外国への顔向け
ばかりを考えて身内の意見より
パフォーマンスを優先するのは、
よろしくないですねぇ。
また、杉田議員の発言に対して、
「何を言っているんだ。
アップルの社長だってゲイの当事者だ!
それでも生産性がないとでも言うの
だろうか。」
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2018/09/アップル.jpg)
などの反論も、実は生産性の次元でしか
量れていない考え方だと思えます。
杉田議員の「生産性」発言をきっかけに
起きた騒動から、ある意味一番学んだこと
いえば、自身のイデオロギーの何が
間違っていると、自分を信じて疑わなく、
自分は本当に正しいのだろうかと疑問を
抱くブレーキがなくなり得ることが、
誰しも心の魔物として持っているのだと
注意を払う必要があることですねぇ。
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2018/09/悪魔-300x300.png)
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