地震が発生した時に、我々がどのような
行動をとればよいかやどんなことに注意
しなければならないかは、緊急地震速報
発令時と発生後の経過時間に応じて
それぞれポイントがあります。
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2019/01/震災.jpg)
緊急速報発令時には、周囲の状況に応じて
慌てずに、身の安全の確保をします。
家にいるときは、頭を保護して、丈夫なテーブル・
机の下などに隠れます。
くれぐれも、慌てて外に飛び出さないように注意が
必要です。
車を運転している場合には、慌てて急ブレーキを
かけないようにし、道路の左側に停車して、
カーラジオで情報を聞き、規制に従って行動する
のが良いです。
バスや鉄道に乗車している場合には、
つり革・手すりにしっかりつかまり、荷物棚からの
落下物に注意します。
くれぐれも、慌てて降りたりせずに、乗務員などの
指示に従って行動することが重要です。
屋外や街中にいるときは、ブロック壁の倒壊、看板
や割れたガラスの落下などに注意し、
ビルのそばから離れます。
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2018/06/塀が崩れる-300x225.jpg)
エレベーターの中にいるときには、最寄りの階で
停止させ、すぐに降ります。
海岸や河口付近にいるときには、津波に備え、
高台に避難します。
そして、揺れがおさまったら、非常出口の確保、
非常持ち出し品の確認、火が出た際の消火、
家族の安全確認などを行います。
その際にも、余震には注意が必要です。
その後、周囲の人たちと協力しながら、消火活動や
救出・救護活動などを助け合いの精神をもって
行います。
以上のように、
震災によって直接引き起こる物理的なこと
に対する注意喚起は典型的なものですが、
メディアがあまり取り上げようともしない
内容もあります。
それが性被害に関することです。
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2017/09/悪人.jpg)
地震などの災害時には、普段身近にある
当たり前のライフラインやコミュニティが
壊され、警察の警備や治安維持に支障を
来すケースは多くあり、その隙を狙って
痴漢や強姦などの性犯罪に手を染める人間
が現れることがあります。
被害者となるのは、被災者の女性に
限らず、震災ボランティアに来た女性も
なり得るのです。
また、統計上の数としては女性が多い
ものの、男性(男児)も被害者になる
可能性も視野に入れる必要があります。
以前の記事でも触れたことがあるように、
性犯罪の被害者を女性に限定するのは、
偏った思想の拡散にすぎず、刑法上でも男性も
被害者になり得ることを予定しているのです。
震災が起きると、ただでさえ心労がかさむ
ので、二次災害を受けないために
身の守り方を知っておく必要があります。
では、災害時に現れる性犯罪者は
どのような手口で忍び寄ってくるので
しょうか。
1.震災時の性犯罪でよくある手口とは…
震災時は、ライフラインに支障がある状況
ですので、風呂やトイレを貸す、又は案内
するといって連れ出すケースがあります。
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2019/01/風呂.jpg)
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2018/08/トイレ.jpg)
避難所では覗き・盗撮や、居住エリアに
侵入してくる事態もあります。
また、避難所トイレでの盗撮や、そこへ
連れ込むケースも出てきます。
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2017/09/盗撮.jpg)
被災地には、救出関係者のふりをして
近づいてくるケースもあります。
レスキュー隊や消防士のふりをして被災地
を回り、家屋へ侵入したり、食料や布団
などの生活必需品があるのを分けるという
誘い文句により車へ乗せようとする手口
にも注意が必要です。
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2019/01/偽消防士-300x265.jpg)
また、県外などの他地域から来た
震災ボランティアを装って接近してくる
手口もあり得ます。
震災ボランティアに来た人が被害に遭う
ケースとしては、避難所に侵入してきて
刃物などで脅す手口や、閉塞感が蔓延した
避難所暮らしを強いられている人に
肉体関係を要求される事例もあります。
では、震災下の被災地で性被害に遭わない
ように対策するには、どのような身の
守り方があるのでしょうか。
2.震災時の性被害からの身を守るための行動とは…
通常時であれば、警察という国家権力が
市民の安全や治安を守ってくれますが、
震災時のような非常時には互いの身を互い
で守り合うことが重要です。
なので、単独行動や1人での外出は避ける
べきです。
トイレ、シャワーや入浴なども複数人で
行い、避難所での就寝時にも互いに声を
かけ合いながら床につくといった行動を
とった方が良いでしょう。
特に死角になる場所は厳禁で、人目のある
場所に常にグループでいた方が安全です。
また、親の立場としては、子どもを一人に
してはいけません。
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2018/01/子ども.jpg)
男の子・女の子関係なく、子どもが複数人
集まっているから大丈夫という意識は危険
です。
また、授乳・沿い乳が必要な赤ちゃんの
お母さんは、毛布やおくるみなどを用意
して身を守る必要があります。
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2019/01/授乳-167x300.jpg)
ほかに、女性の場合、女性と分からない
格好をすることも重要です。
遠目から見て女性だとすぐに分かるような
赤やピンクなどの明るい色の洋服を着る
ことは避けた方が良いです。
色で自分が女性であるアピールに
繋がらないためにも、ベストや寝袋も男性
の色を選ぶことも重要です。
もちろん、想定している被害者は女性だけ
ではなく、トランスジェンダーのMTF・
FTMの方々も上記のことに注意しながら
身を守ることが重要です。
3.まとめ
いかがだったでしょうか。
震災による心労、ライフラインを絶たれた
状態では判断能力の鈍りもあることから、
何が正常なのかが区別がつきにくいもの
です。
このような非日常の中では、周囲に期待
できない状況も多々あるので、自分や
子どもをどう守るかの優先的な行動を
とれるかにかかっています。
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