本日は、神戸のラッセ・ホールで
LGBT法連合会の関西会議に参加させて
いただきました。
私は、連合会の地域会議への参加は初めて
になります。
LGBTの家族と友人をつなぐ会が、連合会
の賛同団体であり、その関係もあって、
つなぐ会の理事の方から今回のご縁を
いただきました。
会議では、QWRCや虹色ダイバーシティ
などの他の団体の方も参加されており、
様々な意見交換や勉強になる情報共有が
できました。
会議で話に挙がったのが、困難リストの
改訂の件です。
困難リストとは、正式には、
性的指向および性自認を理由とする
わたしたちが社会で直面する困難のリスト
と呼ばれる問題項目で、子ども・教育、
就労、カップル・養育・死別・相続、
医療、福祉、公共サービス・社会保障、
民間サービス・メディア、刑事手続など
ジャンルごとに様々にあります。
困難リストの改訂は、以前にはあまり
表立っていなかった項目の追加に
なります。
子ども・教育の分野の困難リストでは、
学校の同級生にセクシュアリティを含む
個人情報をSNSでアウティングされた
ことでした。
それを理由に、学校で持ち物を壊される、
けがを負わされる等のいじめに遭ったり、
着替えを教室の外、給食を食べないなど、
強い孤立状態に陥ったという内容です。
SNSの正しい使い方の教育も大切ですが、
教育現場でのLGBTの取組み制度は、
東京オリンピック・パラリンピック開催に
関係なく進んでいってほしいものです。
就労の分野の困難リストでは、
トランスジェンダーであることを人事に
カミングアウトしたところ、別の
トランスジェンダーの社員について
「あの人もトランスなんですよ」と
言われ、自分のセクシュアリティも
こうやってアウティングされるのではない
かと不安になったという内容でした。
セクシュアリティを理解することについて
は問題なくても、カミングアウトを受けた
側にゾーニングの概念がなく、とにかく
みんなで理解し合おうというお節介な行動
が引き起こすアウティングのように、
悪意のないアウティングが存在することを
認知させることって重要ですよねぇ。
他の分野の困難リストには、地域・
コミュニティに関して、地方では周囲に
性的指向や性自認などについて
カミングアウトしづらく、心から
打ち解けられる友人ができず、住み慣れた
土地を結局離れて都会に出ざるを
得なかったという内容でした。
都会・地方では、コミュニティ間の狭さや
他者への干渉具合などからして歴然の差が
あります。
都会では、何かしらの少数派の問題で
あっても、相談先の窓口があるのが一般的
ですが、地方にはなかなかなかったり、
住んでいる地域の年齢層の偏りによっては
理解がなかなか進まないというのは珍しく
はありません。
他の団体の方の話なども聞かさせて
いただいて改めて思ったのが、
セクシュアル・マイノリティの問題として
掲げられていても、セクシュアリティ、
その人の感じ方・捉え方、ヒエラルキー
事情、置かれている環境などによって
問題視される内容も様々ですし、一般的に
目立つ問題と、問題なのに表沙汰に
なりにくいことがあるので、本当に
このような学ぶための場が重要だという
ことですねぇ。
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