DVの被害に遭っているとき。気をつけるべきサンクコストとは…

パートナーからDV(暴力)の被害に

遭っているときには、

同性カップルか異性どうしのカップルか、

ご自身の性自認や外観上・戸籍上の性別

など関係なく、

誰しもが相談窓口に駆け込み、

シェルターや法的措置などの解決策に

アクセスできる権利は重要です。

 

実際、セクシュアル・マイノリティ

(LGBT)の方々が抱える問題には、

DV(暴力)もあります。

 

 

ここ数か月で、新型コロナウイルス感染拡大に伴う

外出自粛の要請や休業要請などの影響で、

家にいる時間を共有することが増え、そこに

経済不安が重なる状況の方は多くみられるので、

DV被害は増加しています。

 

ただ、経済不安で「夫」が変わり暴力に発展、

「女性」のための相談室などといった、

まるでDVは男性が加害者・女性が被害者という

前提のような、

バカマッチョ・カメリアコンプレックスの

考え・思想を引きずった歪んだ像は、相変わらずと

いった感じです。

 

 

 

 

 

 

そして、DVでは、以前の記事でも触れた

ことがあるように、

同性カップル間でDV(暴力)があるとき。異性カップルでなくても解決策はあります!

2018年12月30日

 

シェルターへの避難や、DV防止法・

ストーカー規制法に基づいて裁判所・

警察署(公安委員会)による法的処置を

講ずることがありますが、

暴力の被害に遭われている方が、暴力を

振っているパートナーから離れられない

心理状態を解決することも重要で、

その心理状態が続くとたとえ法的処分が

下ったところでまた繰り返してしまう

ような負のスパイラルに陥ることが

十分にあります。

 

 

そして、暴力を振っているパートナーから

離れられない(パートナーに依存して

しまっている)という心理状態は、

サンクコスト(埋没費用)理論に起因する

ケースが多いのです。

 

 

では、サンクコスト(埋没費用)とは、

何なのでしょうか。

 

 

1.サンクコスト。Sunk(沈んだ)Cost(費用)!

サンクコストとは、英語表記だと

Sunk Costで、沈んでしまった費用、

つまり、回収不可能な費用をいいます。

 

 

身近な例でいうと、パチンコなどが

挙げられます。

 

そもそも人間はコストをかけたものを美化し、

さらにコストをかけ続ける特質を有しているので、

パチンコでは、パチンコに費やしたお金・時間が

サンクコストに該当します。

 

パチンコ(ギャンブル)依存症の状態は、

パチンコがやればやるほど期待値的にも損する

仕組みであったとしても、自分が今まで負けてきた

コストをパチンコで回収しようとするのが

合理的ではないのにやめられない状態をいい、

コストの沼から抜け出せなくなります。

 

 

 

 

 

「ここまでコストをかけ続けてきたから、

次は報われるだろう…」というような損切りが

できない心理状態です。

 

 

このサンクコスト理論を、

恋愛で当てはめると、

コストをかけるということは、

彼氏・彼女の奢る・奢られる(奢らせる)

や、

貢ぐ・貢がれる(貢がせる)といったこと

が典型例です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

別れたカップルにおいて、

女性の脳が上書き保存型で切り替えが

早いから新しいパートナーがすぐできる、

男性は引きずりがちだから未練たらしく

女々しい、

といった表現を耳にすることは多いと

思いますが、

これは男性脳・女性脳の性質の話では

なく、

ただ単に男性が女性に何かしらの形で

コストをかける傾向があるので、

男性がサンクコストに陥れられている

統計上の多さだけの話なのです。

 

 

なので、サンクコスト理論は、

異性愛・同性愛関係なく当てはまること

なのです。

 

まぁコストをかけたパートナーに関して、

脳が勝手に魅力的だったと自動変換し、

何で別れてしまったんだろうという後悔をしがち

なのです。

 

 

ただ、サンクコスト理論にいうコストは、

決してお金・時間だけの話ではなく、

DV(暴力)においても、離れられない

危険な脳の自動変換が起きます。

 

 

では、どのようなことなのでしょうか。

 

 

2.本当に相手のことが好きなの?それってサンクコストでは…

DV(暴力)サンクコスト理論

関連することを、

身近な具体例でいうとすれば、

「あんなダメ男なのに、どうして好きで

いられるの?」と言わんばかりの女性が

分かりやすいかもしれません。

 

 

浮気をする、暴力的、金遣いが荒い、

嘘ばかりつく、必要以上に束縛をする、

といった悪条件があったとしても、

甘え上手で女性の扱いに慣れているという

女性側にメリットもあるところが、

サンクコスト理論に陥れさせられる危険性

があります。

 

 

 

 

 

たまに優しいところがあって好きという

飴と鞭の状態が危険なのです。

 

 

危害を加えられることもコストになり、

鞭の多さが稀な飴をより甘くさせてくれる

のが、DVにみられるサンクコストです。

 

ここにいう飴は、

大したことをしていなくても、

精神的に消費しているコストが多いので、

飴の甘さが

相手から離れられない、

相手に依存している、

といった状態をつくり上げてしまうの

です。

 

 

よって、DV(暴力)が異性・同性の

カップルを問わず、危害(鞭)という

コストをかけさせられることによる

サンクコスト理論に陥り、

暴力を振うパートナーから離れるという

正常な判断を狂わせてしまうことになる

ので、

カップルの関係では常日頃から

サンクコスト理論にいうコストの沼に

はまらないように注意しておく必要が

あります。

 

 

 

 

 

 

3.まとめ

いかがだったでしょうか。

 

DV(暴力)は、

警察・裁判所・シェルターへの避難と

いった措置だけでなく、

サンクコスト理論の心理状態に自分が

抜け出せていないかを疑問視することも

重要です。

 

 

本来、男尊女卑・女尊男卑でもなく、

異性間・同性間であっても、両者は対等な

関係を築くべきであり、優位・劣位の構造

ができると、サンクコスト理論につながる

ので、対等な関係というのは本当に大切

ですねぇ。

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