LGBTの認識について、学校教育現場の位置づけとは…

本日2月14日は、世間でいう

バレンタインデー。

 

 

 

 

 

 

このバレンタインデーは、日本では

いつからか、「女性」が好きな「男性」に

チョコを贈る日として定着しています。

 

 

 

 

 

 

 

元々、中世以降に恋人たちの守護聖人

としてヨーロッパで厚く信仰されてきた

聖ウァレンティヌスの殉教(自らの信仰の

ために命を失ったとみなされる死)の日が

2月14日だったことから、彼の名をとって

同日を「バレンタインデー」となったこと

が由来です。

 

 

 

 

 

 

 

そして、現在でもこの日は、「恋人たちが

愛を語る特別な日」という意味合いが

受け継がれています。

 

あくまで、「恋人のための日」であって、

「異性同士のカップルのためだけの日」と

いう意味では決してありません。

 

 

つまり、女性から女性に、

男性から男性に、

愛のこめられたチョコを渡す光景は、

異質なものではありません。

 

 

日本では、バレンタインデーという日が、

セクシュアル・マイノリティのカップルの

方々のための日でもあるという認識は低い

ですよぇ。

 

 

トランスジェンダーや同性などの想定が

されていないのです。

 

 

そこで、一方では、このような既存の

バレンタインデーのイメージを払拭

するために、

多様な愛のあり方を発信するための

チョコ」として、「レインボーチョコ」を

つくり上げた団体も存在します。

 

 

 

 

 

 

そもそも、バレンタインデーに根付いた

既存のイメージの原因は、やはり、

「人間は異性を好きになる」という

固定観念の蓄積に基づいたものでしょう。

 

 

そして、色んなことを学ぶ過程である、

小中高の学習のカリキュラムでも、

まだまだセクシュアリティの課題は残って

います。

 

 

では、セクシュアル・マイノリティに

ついて、教育現場の認識はどうなので

しょうか。

 

 

1.学習指導要領において、性の多様性とは…

日本の教育は、教育基本法によって教育の

目的などが定められ、学校教育法や

学校教育法施行規則などの法令によって、

制度が定められています。

 

 

それを軸に、文部科学省によって教育内容

の基準として告示されるものが

学習指導要領です。

 

 

 

 

 

 

学習指導要領とは、作成された1947年当初

は、「教員の手引き」としての位置づけ

でしたが、1958年に改定・告示のとき

からは、法的拘束力があると当時の文部省

は主張していました。

 

 

ただ、判例上では、学習指導要領の性格に

ついては、

「大綱的基準(最小限度の基準)」と

されました。

 

 

そして、後に、性教育バッシングに関する

裁判では、学習指導要領は、

「法規としての性質を有すると解する」

としつつも、

「学習指導要領の基準性」及び

「その一言一句が拘束力すなわち法規

としての効力を有することは困難」で、

「特に性教育については、教育を実践する

者の広い裁量に委ねられる」

と言及している例もあります。

 

 

 

 

 

 

2017年に告示された学習指導要領では、

性(セクシュアリティ)に関する記述が

あるのは、主に小学校の体育、中学校・

高校の保健体育です。

 

 

 

 

 

 

 

小学校の体育の保健には、

「体は、思春期になると次第に大人の体に

近づき、体つきが変わったり、

初経、精通などが起こったりすること。

 

また、異性への関心が芽生えること」

が学習内容として示してあります。

 

また、小学校学習指導要領解説(体育編)

には、「思春期には、初経、精通、変声、

発毛が起こり、また、異性への関心も

芽生えることについて理解できるように

する。

さらに、これらは、個人差があるものの、

大人の体に近づく現象であることを理解

できるようにする」とあります。

 

 

ですので、従来の「異性への関心」は

「だれにでも起こる」という旨の記述は

削除されたのです。

 

 

 

 

 

 

中学校の保健体育には、

「思春期には、内分泌の働きによって生殖

にかかわる機能が成熟すること。

また、成熟に伴う変化に対応した適切な

行動が必要になること」という

内容とともに、その取扱いとして、

「身体の機能の成熟とともに、性衝動が

生じたり、異性への関心が高まったりする

ことなどから、異性の尊重、情報への

適切な対処や行動の選択が必要となる

ことについて取り扱うものとする」

と示してあります。

 

 

以上のように、学習指導要領には

「異性への関心」のみが記述されており、

性的マイノリティや性の多様性に関わる

記述がなく、あくまで「個人差」という

言葉にとどまっています

 

 

よって、性別二元制・異性愛中心主義に

基づいた考えなのです。

 

 

 

 

 

 

では、これによってどんな影響が

引き起こされるのでしょうか。

 

 

2.隠れたカリキュラムの領域とは…

2015年3月の学習指導要領の一部改正による

「特別の教科」としての立ち位置である、

「道徳」では、その目標として、

「それぞれの個性や立場を尊重する」こと

が掲げられていますが、文部科学省が

「道徳教育用教材」として制作・発行

される「私たちの道徳(中学校)」

(2014年)では、

「異性を理解し尊重して」をテーマとした

ページに「好きな異性がいるのは自然な

こと」との記述になっています。

 

 

よって、この記載から

「好きな同性がいるのは不自然なこと」や

「好きな人がいないことは不自然なこと」

という学習に結びつくことが、

隠れたカリキュラムなのです。

 

 

 

 

 

 

これでは、セクシュアリティに関する

「それぞれの個性や立場を尊重」といった

目標を達成できるものとはいえない

でしょう。

 

 

また、教科書検定において、

性教育バッシングの事例を境に、

家庭科教科書の「同性同士のカップル」・

「多様な家族」についての記述は削除

されるようになったのです。

 

 

 

 

 

 

このように、シスジェンダーや異性愛以外

の存在は、「ない」・「不自然」だと排除

していることが、子どもたちにとって

「隠れたカリキュラム」として無意識に

学習してしまう可能性があるのです。

 

 

3.結論

いかがだったでしょうか。

 

学校教育における

「性(セクシュアリティ)」について、

隠れたカリキュラムは、子どもたちの

すでにもっている偏見や差別感情は

修正されることなく温存され、

自分自身について学ぶ機会のない

セクシュアル・マイノリティ当事者の

子どもたちは、自己否定を繰り返すことに

なります。

 

 

ただ、2017年度から使用される

高校家庭科のほかに、地理・歴史・

公民の教科書に家族の多様性や

性の多様性、LGBTに関する内容も掲載

されるようになるなど、今後の変化の兆し

がみえています

 

 

バレンタインデーは、「カップル」として

の愛より、むしろ、「日頃の感謝」の意味

を込めた、広い次元の愛を伝える概念に

シフトしていく方がいいですねぇ。

 

 

 

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