LGBT(セクシュアル・マイノリティ)の
カップルの方で、同性パートナーに
生前贈与をするのは、珍しくありません。
生活の援助を行いながら、節税対策を
考えるケースです。
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2018/02/家計-300x162.jpg)
ほかに、カップルが将来の相続に備えて
養子縁組をしていた場合には、
相続税対策として生前贈与を考えるケース
があります。
贈与はもらう1人につき、
年間(1月1日~12月31日)110万円まで
は贈与税はかかりません。
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2018/02/贈与税控除枠-300x132.png)
例えば、父親が子ども2人に贈与税をかけずに贈与
しようとする場合、毎年220万円を渡すことが
できます。
逆に、父親と母親が合わせて子ども1人に贈与税を
かけずに贈与しようとする場合には、110万円まで
しか渡すことができません。
ところが、相続で財産を親から引き継ぐ
子どもに贈与する場合、相続開始時から
さかのぼって3年までに贈与された財産は、
相続財産として加算されます。
なので、相続財産を減らす目的で子ども
(養子)に贈与するときは、早いうちから
始めた方が無難です。
ところで、贈与税をかけないが故に、
後に贈与税がかかることもあり得るの
です。
例えば、「1,000万円を10年かけて100万円ずつ
贈与する」場合、
1年間あたりの贈与額は100万円なので基礎控除の
範囲の110万円を超えませんが、
1,000万円を受け取る権利を与えたとみなされ
贈与税がかかる可能性があるということです。
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2017/09/朗報.jpg)
そのため、
税務署に暦年贈与を行っている
認識をもってもらう
必要があるのです。
では、どうすればよいのでしょうか。
1.証拠残しの心がけ
暦年贈与をするにあたっては、
毎年贈与契約書を作成することは重要に
なります。
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2018/02/契約書.jpg)
後にいつの贈与なのかがはっきりと分かる
ように、公証役場で確定日付を取るのも
良い方法です。
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2018/02/公証役場の確定日付.jpg)
また、贈与契約は、贈与者のあげる意思表示だけで
なく、受贈者のもらう意思表示があって
はじめて成立します。
なので、贈与者が形式だけ受贈者に贈与
していることにして、金銭そのものを
贈与者のもとで管理した状態でいると、
贈与と扱ってもらえない可能性もあるの
です。
ですので、受贈者がもらった上で、それを
処分・運用している状態がうかがえる
ようにしておく必要があります。
また、計算上では、贈与税を少しでも支払う方が
結果的に得をするケースもあるのです。
2.少しぐらいの贈与税がかかった方がいいケースもある!
110万円を少し超える贈与をして申告・納税
をすることで、税務署に贈与であることを
認識してもらうことで、トータルの金額の
贈与税が課せられることを防ぐことが
できます。
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2018/02/課税.jpg)
例えば、120万円の贈与であれば、110万円の
控除後の残額10万円に10%の贈与税率がかかり、
1万円の贈与税額となります。
1,000万円を贈与したい場合、
毎年120万円(9年目は40万円)ずつ贈与すると
すれば、贈与税の合計額は、8万円で済むことに
なります。
![](http://amethysthoumu.com/wp-content/uploads/2018/02/やったー.png)
3.まとめ
いかがだったでしょうか。
節税のために、上記のように、最低限の
範囲で税金を納めた方が、総額でみれば
得になることもあります。
また、贈与税は高く取られる税金の
イメージがありますが、金額次第では、
相続税より安く済むケースもあるのです。
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