日本では、性的指向・性自認に関して
人権意識をもつようになったのは、
ここ最近のことであり、2020年に
東京オリンピック・パラリンピック開催に
あたりオリンピック憲章でも性的指向・
性自認の差別禁止があるが故に、
その取組みが進むようになりました。
その一方で、2020年が過ぎれば
LGBT、セクシュアル・マイノリティの
人権意識が単なる一時のブームで終わる
可能性が大いにあるともいわれてます。
とはいえ、十数年前よりは比にならない
ほどの前進具合なので、その余熱で
どこまで進めるかが鍵となります。
ただ私は、性的指向・性自認の人権意識が
変われば、それだけで世の中は生きやすく
なるとは思っていません。
性的指向(Sexual Orientation)と
性自認(Gender Identity)の頭文字を
とってSOGI(ソジ)という用語が
あります。
LGBTは性的少数派というグループ分けの概念に
駆られる用語に対し、
SOGIは人間全員の問題であることに着眼点を
置いている用語です。
なので、以前よりSOGIを用語として使うケースは
増えている傾向です。
しかし、SOGIの問題に対応した制度が
進んでいったとしても、日本社会にある
「男は〇〇」、「女は〇〇」
というような
ジェンダー特有の固定観念や偏見、
それによる生きづらさ
まで解消されるとまでは思えません。
私は、その歪んだジェンダー観は
フェミニズムの思想を、己の欲求を満たす
ために都合よく利用しているバカマッチョ
などが諸悪の根源だと思います。
では、そのジェンダー観やバカマッチョとは
どのようなことなのでしょうか。
1.「日本は男尊女卑」だと思い込んでいる問題!
日本では、かつて戦前に参政権や教育を受ける権利
などで女性差別がありました。
その背景から、女性の社会的・政治的・経済的
権利を男性と同等にし、女性の能力や役割の発展を
目指す主張やその運動が本来のフェミニズムが
もたらす意義です。
ただ、いつの間にかそれが本来のもたらす
意味とかけ離れ、女性の優遇・美化、
男性蔑視みたいな風潮に繋がるように
なった原因は、
カメリアコンプレックスの思想や、
その押し付け行動のバカマッチョです。
カメリアコンプレックスとは、
不幸な女性を見るとつい救ってしまいたく
なる男性の心理をいいます。
救う対象はあくまで女性です。
まぁこれに関しては個人の思想でとどめる程度で、
男性蔑視に繋げて男性に迷惑がかかる行為にまで
及ばなければそれでいいと思っています。
次に、バカマッチョとは、名前に
「バカ」と「マッチョ」がつくので、
バカな筋肉男性や脳筋みたいなイメージを
思い浮かべるかもしれませんが、
そのような意味ではありません。
定義としては、
「男らしさ」に縛られるあまり、
男性差別や女性の言い分を受け入れ、
そのことが自分(男性)にとって不利に
なることをできない男性をいいます。
バカマッチョというフレーズは、
女性専用車両、
レディースなどの差別商法、
セクハラを女性の主観基準で決める発想、
痴漢冤罪などの
男性に対する逆差別が目立ち始めた頃に
出始めたネット用語です。
女性に気に入られるために、
どんな不平等な男女関係でも甘受し、
反対にそれを嫌がる男性の言い分を
「情けない男」・「器の小さい男」の愚痴
としか捉えない傾向があります。
女性に甘く男性に厳しい(女性優遇・男性差別的)
振舞から、真の男女平等に反する男性差別主義者
ですねぇ。
まぁ実際にバカマッチョは女性優遇の思想がある割
には、女性に関して美尊醜卑でみる傾向がある
ので、真の女性優遇にもなれていないものです。
なので、カメリアコンプレックスは思想に
すぎませんが、
バカマッチョは
カメリアコンプレックス、フェミニズムを
自己都合で過熱させ、男性を巻き込む点で
与えている被害も違うのです。
では、女性優遇・男性蔑視を問題視する
ことは、単に合理性の追求にすぎないこと
なのでしょうか。
2.権利だけの平等ばかりを拡げている!
女性優遇に関しては、
アファーマティブ・アクションの一環、
営業戦略などの名のもとに、
肯定的差別という意見もあるくらいです。
ただ、そうだとしても、それに不満を
持ったり、疑問視することが悪のような
風潮になっているのも、バカマッチョの
仕業かと思います。
社会構造において、
男性性悪説・女性性善説の風潮にも
あります。
女性が痴漢や性犯罪を訴えることで、すべての
事情を女性側で鵜呑みにする警察、
女性から男性の暴力を
「女の強さ」・「かっこいい」と賛美し、
女性による殺人にまで同情するメディア・
マスコミ、
司法の場で、女性に有利な判決しか出さない
裁判官などがあります。
女性の無自覚な性権力の濫用により、
男性の人権が脅かされている状態って
表沙汰になっていないだけで現実には
大いにあるのです。
ただ、社会構造だけの話ではなく、
平等とは、本来「権利と義務」の平等で
あるにもかかわらず、
「欲しいのは権利のだけで、それに伴う
義務は背負いたくありません。」という
無自覚なおいしいとこどりな主張は、
割と蔓延してます。
これってそもそも子どものわがままで駄々を
こねる言動と所詮同じなんです。
まぁこれに関していえば、
「責任」と「自由」が表裏一体の関係に
あるという考え方を真面にできる人が
少ないという問題でもあります。
ほかに、その性差別の趣旨・目的が
本質的に合理性あるかと疑問視の対象と
なりやすい、おかしな制度・風潮も
あります。
その一例として挙げられるのが、
「女性専用車両」です。
では、女性専用車に対して合理性を
疑問視するとは、どういったこと
なのでしょうか。
3.痴漢防止・冤罪防止っていう上っ面!
女性専用車両は、痴漢被害を防ぐための
特別車両として扱われており、
最近では、男性側の顔色のあって
女性専用車両があることで、痴漢冤罪の
防止に繋がっています、みたいな風潮が
あります。
痴漢冤罪に貢献してます感は、後付けとしか
思えませんが…
これに関しては、
男性は痴漢予備軍というレッテル
の前提も、そもそもの問題であり、
不平等さもあります。
まだ、妊婦・高齢者・障がい者などのための
優先座席みたいに、「女性優先車両」でしたら
まだそれなりに分かりますが…
また、私は、女性専用車両を作るなら
男性専用車両も作るべきだというような
発想はありません。
実際、女性専用車両導入の前後で
比較しても、痴漢件数にさほど変化がある
わけでもなく、
女性専用車両の導入が痴漢件数の減少に
繋がっているといえるわけでもなく、
本当に痴漢被害防止のためを考えるので
あれば、車両内に監視カメラを設置する
などの方法もあるのです。
なので、痴漢被害の減少に貢献していると
錯覚させられていることで、
女性専用車両の数だけ、
男性が入る車両の選択肢を
狭められている
ことが、私は問題だと思います。
松本人志さんが昔テレビ番組内で、
女性専用車両についての持論を展開して
いく時の表現には、
正に「男性の不当な選択肢の制限」が
表現されていましたねぇ。
この動画を再生するときは、音量にご注意ください。
まぁ松ちゃん節には、美尊醜卑な発言もあり、
全く問題なかったかといえばそうともいえません
が、個人的にはユーモアさを感じました。
4.まとめ
いかがだったでしょうか。
レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、
ストレートなどのような性的指向、
シスジェンダー、トランスジェンダー、
Xジェンダーなどのような性自認、
セクシュアリティがどうであれ、
社会にある歪んだジェンダー観の問題は
誰にも付きまとう可能性があり、
社会でSOGIの理解が進めば解決すること
ともいえず、
根本的なジェンダーの問題は様々に
残っています。
これっておかしいだろうと思えることを
声に出して表沙汰にすることで、
本当にその問題と向き合っていく態勢が
できあがるものなので、
一つ一つの声が本当に大切です。
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