男尊女卑というフレーズは聞くことは
ありますよねぇ。
でも、私は個人的に日本の風潮は
フェミニズムの過熱のあまりにかえって
女尊男卑だと思います。
ただ、男女という性別やSOGIを問わずに
同じグループの中でも「〇尊〇卑」という
表現でいえば、美尊醜卑という風潮は、
口に出して言われないものの、
まかり通っているものです。
いや、正確には、
「世の中って所詮美尊醜卑が道理だ」
という固定観念をもっている自分が
いました。
実は、割とそうでもないんですよねぇ。
男女コンビで活動しているお笑い芸人で
相席スタートの山﨑ケイさんが提唱する
「ちょうどいいブス」というフレーズを
具体的なエピソードも交えて書かれた
『ちょうどいいブスのススメ!』から
様々な概念や考え方を学べました。
女性の美人・ブスという各立ち位置から
どのように恋愛市場を操作するかという
ような内容ももちろん書かれていますが、
それだけの内容で書かれているわけでは
ありません。
人としての徳の積み方も重んじられている
内容です。
男性に「〇〇してもらえる」前提の考えに
なる傾向が「美人」であれば、
その分、気の利く人間像を意識して
日頃から様々なことを伸ばしていく努力
は、本当の意味で美しいものですねぇ。
料理、裁縫、美しい文字、マッサージ、掃除、
お金の管理、語学、というような
身につける武器(能力)のほかに、
素直さ、ほめ上手、ニコニコしている、子ども好き、
音楽好き、気遣いができる、愛情表現をよくする、
というような特性も大事です。
そして、美人・ブスの区別は、あくまで
時間軸のたった一点にすぎず、
美人は経年劣化に備えることって
ものすごく重要なのです。
美人・ブスは、いわばイソップ寓話の
ウサギとカメに物語られている教訓に類似
したものといえるのです。
恋愛市場で自分が選ばれる側として優位な
立ち位置になることが当然のようになって
しまうのって、徳を積むどころか、むしろ
傲慢さなどを育ててしまうものです。
恋愛市場の需給バランスで、タチ・ネコの過不足に
よっても、このような現象ってあるのかなとも、
ふと疑問に思いました。
まぁ恋愛において、セックス至上主義みたいな考え
でなければ特に問題なさそうですが、
ゲイのタチ不足、レズビアンのネコ不足の状況下
でも、恋愛市場のウサギとカメ理論はあっても
不思議ではありませんよねぇ。
「ちょうどいいブス」は、恋愛市場の母体
がどこかでも変わってきますが、誰もが
武器(能力)を身につける、気の利く人間
となるための特性を伸ばす努力を惜しまず
していけば世界はもっと素晴らしくなる
はずです。
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