『女になる』の上映・講演会にて。

本日、LGBTの家族と友人をつなぐ会で

いつものミーティングとは違い、

映画『女になる』の映画鑑賞会・講演会の

形式で行われました。

 

これは、神戸市男女共同参画センター

(あすてっぷKOBE)の登録グループ企画

発信DAYの一環としてのイベントです。

 

 

そして、鑑賞作品『女になる』は、

神戸市男女共同参画センター共同事業の

ドキュメンタリー映画です。

 

 

つなぐ会では、鑑賞後にこの作品の主演の

中川未悠さんとご家族の方をゲストに

交えて、セクシュアル・マイノリティの

当事者と家族の絆をテーマにミニ講演を

行いました。

 

 

トランスジェンダーの子をもつ親御さんに

とっては、知りたい話も色々あり、様々な

角度からの質問が繰り広げられる様子

でした。

 

 

トランスジェンダーでも、MTFとFTM

とでは、それぞれ悩みや苦難の乗り越え方

も違います。

 

 

 

 

 

 

決してFTMの方がMTFよりも楽だと断言

するわけではありませんが、性自認が

男と女の違いは多々あり、MTF特有に

ある悩みは二次的な苦難も生じます。

 

 

うつ病、精神疾患などに陥り、引きこもり

を経験するケースは珍しくはありません。

 

 

その意味では、MTFの当事者にとって

人生の苦難をどう乗り越えていったかの

較差は凄まじいものです。

 

 

親御さんの質問の中で印象に残ったのが、

MTFの方が性別取扱変更に向けて手術を

しようと決断する際に、そのことが

ニューハーフといわれるような、水商売や

風俗店、AV女優などの業界の者の

スティグマのイメージについてです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ニューハーフという言葉は、

元々サザンオールスターズの桑田佳祐が

「男性として生まれたが人為的に女性

として生きる、又は仕事をする人」を

さす呼び方となる造語ですが、侮蔑的な

要素があります。

 

 

ただ、そのようなスティグマのイメージに

対する不安・悩みを抱くことが、

セックス・ワーカーに対する差別・偏見

ではないのかということでした。

 

 

たしかに、言われてみれば

セクシュアル・マイノリティという枠での

社会的差別・偏見の領域に囚われて、

別ジャンルの差別・偏見が起きている

というのは意外に多いようですねぇ。

 

しかも、それは無意識的なものです。

 

 

また、同じ当事者にとっても、その中で

ヒエラルキー(階層)の構造を生み出す

ケースもあります。

 

 

今日改めて学んだことは、何かしらの

スティグマ(烙印)に囚われることは、

差別・偏見の苦しみを知っていながら、

無意識に誰かを差別していることです。

 

 

その意味では、固定概念や決めつけなどを

ゼロにすることはできなくても、柔らかく

物事を捉えるように自分と向き合うことの

大切さを実感しましたねぇ。

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